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「いいじゃん」三夜子はかたわらの彼を見上げた。
「明日もラッくん休みなんだし」
「オレがするの?」眉をひそめて聞き返す。
三夜子は当然のように頷いてみせた。
「じゃあ、ミニは全部いれないからね」
嬉しげに微笑んで言った。
「そんなあ」
不満そうに呟いたとき、玄関から扉が開いた音がして「ただいまあ!」というツバキの声が聞こえた。
「ヤバい!!」
三夜子と五十嵐は顔を見合わせ、慌てて服を着た。つぎの瞬間、二人は何事もなかったように笑顔でツバキと鷺坂を出迎えた。
「今夜は、ピザをたのもうか」
五十嵐の提案に、三夜子は顔をほころばせた。
「うん! イタリアンソーセージがのってるのがいい!」
「ええ、ヤだ」ツバキが口をとがらせる。
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