#おまけ③引っ越しの荷造りにて

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「いいじゃん」三夜子はかたわらの彼を見上げた。 「明日もラッくん休みなんだし」 「オレがするの?」眉をひそめて聞き返す。  三夜子は当然のように頷いてみせた。 「じゃあ、ミニは全部いれないからね」  嬉しげに微笑んで言った。 「そんなあ」  不満そうに呟いたとき、玄関から扉が開いた音がして「ただいまあ!」というツバキの声が聞こえた。 「ヤバい!!」  三夜子と五十嵐は顔を見合わせ、慌てて服を着た。つぎの瞬間、二人は何事もなかったように笑顔でツバキと鷺坂を出迎えた。 「今夜は、ピザをたのもうか」  五十嵐の提案に、三夜子は顔をほころばせた。 「うん! イタリアンソーセージがのってるのがいい!」 「ええ、ヤだ」ツバキが口をとがらせる。
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