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そしてふたりで
あたたかいミルクティをのみます
彼は
ふさふさしたしっぽを
少し揺らしながら
眠たそうに
灯を見つめます
ここにくると
わたしはやっと
わたしになれた気がします、
やっと
呼吸が
できる気がします
窓枠には
土星が見えていて
わたしは
アンドロメダに
挨拶します
なんだか色々
彼に話したいけれど、
それらはすぐ
忘れてしまって、
また悲しくなるので
かわりにわたしは
うたを歌います
かなしいことを
考えながら
うたを
歌うと
部屋中
青色のホタルみたいな
光が生まれます
すると彼は
泣いてしまうので
わたしは
彼を抱きしめます
とても
強く抱きしめます
そしたら
青色ホタルは
無数の泡になって
空間に消えてゆきます
この部屋には
時計がないので
時間は進みません
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