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そして
キャンドルがひとつ
消えたので
彼が
「おやすみ」
と
云いました、
わたしも
もう一度彼を抱きしめて
「おやすみ」
と
云いました.
それはとても
最近のはなしで、
それはとても
昔のはなしです
夜
とても澄んだ空気の日は
よく彼を思い出します
しかしまた、
彼が誰なのか
思い出せなくて
悲しくなります
彼はきっとまた
ひとりあの惑星秘密基地に
いて
灯を
見つめていて
ホタルがあらわれたときは
泣いてしまうのだと思います、
だからわたしは
又
とてもとても
悲しくなるけれど
それでもこの部屋には
時計があるので
わたしは
ずっと泣いてはいられません、
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