第二夜 彼の秘め事

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朝食も食べ終わり洗面台で歯を磨き、顔を洗う ちょっとだけ、ドキドキしてきた すると後ろからリンが肩を叩いた。 私は咄嗟に顔を拭く 「‥なーに?」 「この学校の事、教えておくね?」 そう言ったリンに手を引かれて、リビングに戻る。 少し険しい顔だ‥。 「この学校は、世間では嫌われるような子が集まる所なんだ‥」 私は静かに話を聞く。 「どうしてマリアが来たのかは、僕の分かる所だと‥君が鶯鬼妃(オウキヒ)の血を受け継ぐ者だから‥」 「‥鶯鬼妃って」 私は頭を悩ませながら考える、何かで見たような‥ [鶯鬼妃]‥ 「――っ!」 どうして―? どうして、私が―? 「‥何で私が、一級ヴァンパイアの血を‥‥」 リンはただ私の頭をそっと撫でた。 この学校は世間からの嫌われ者を集める場所。
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