第二夜 彼の秘め事

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「‥君だけじゃない、この学校の生徒会の皆は鶯鬼妃の血を受け継いでる」 「‥」 「ちなみに、僕も受け継いでいる‥」 「‥ぇ?」 私はリンを見上げて驚いた顔をする。 「ケイトもそうだよ、あいつは純血ヴァンパイアなんだ」 「そうだったの?」 「それに、君は勘違いしているみたいだけど‥君は親に嫌われてる訳じゃない‥‥」 私はハッと息を飲む、少なからずそう思って居たから‥。 「続きは寮に戻って来たら‥あと、クラスに着いたら僕に話し掛けてはダメだ‥」 「どうして?」 リンは悲しげな辛そうな顔でマリアを見た。 「ダメなんだよ、迷惑をかけるから‥」 それだけ言うとリンは私の手を引いて部屋を出る。 とりあえずリンが言うなら守らないと‥ね。 そう思いながら、クラスへと向かった。
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