第二夜 彼の秘め事

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走る様に歩き、職員室の前まで来た。 「僕は先に行くね、中で名前を言えば大丈夫だから、じゃあね?」 リンは背を向けて走って行ってしまった。 とりあえず目の前の扉をノックしてみる、 「‥すみませーん」 「はいはい‥、どなたかな?」 扉が開くと眼鏡を掛けた金髪の人が居た。 「‥転入生のマリアです、担任の先生を探しに来たんですが」 「私が担任だよ、マリア」 うっすらと笑い頭をポンポンと撫でられる 「‥あの」 「もうこんな時間だ、さぁいこうか?」 ニコリと笑う先生の後ろをついていく、すると一つの教室に着いた。 中はなんだか騒々しい 「はぁ‥また、あいつらは‥」 先生は深くため息をついてドアに手をかける、私は後ろからついていく。 中は一気に静まり返り、皆私をじっと見ている。
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