第三夜 歓迎会

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‥一瞬頭が真っ白になった意識が遠退いた気がする 言葉が出ない。 「‥ん、マリア?」 呼ばれて、ハッとする 「そう‥だったの‥」 「なんか、生まれ持って心と体の性が違うんだってさァ‥知らんかった?」 顔を覗き込まれて思わず顔を引いてしまった ここは美形揃いだなんて、思ってしまう。 「俺はね、ロンってゆーのよろしくねー」 ド派手なミドリ頭に青い目、かっこよければ何でも似合うのかな? 「ちなみに俺もSクラスなんだ」 「Sクラスってなに?」 私は思わず聞いてしまった、ロンはにっこり笑いながら私に紙を渡す。 「俺の部屋、夜においでー」 グッと彼が近づき私の腰に手を回された 周りから悲鳴が聞こえる 「‥絶対来いよ」 耳元で低い声で囁くと、『またねー』と教室を出て行った。
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