交錯

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 何度も朝が訪れ、昼が過ぎ、夜を迎えていました。  木々は葉を落とし、ごつごつとした素肌を晒しています。  草花は枯れ、生物はそれぞれの居場所にこもってしまいました。  頬を刺す冷たい風が、容赦なく吹いています。    それでも、オカリナ吹きは奏でました。  世界の声を。    それは誰かのためではなく。  ただーーーー      
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