0人が本棚に入れています
本棚に追加
「仁、どうしたの?ボーっとして」
「ボーっとなんかしてねぇよ。そんな事より、あの日も泣いてたよな。俺が付き合ってくれって言った日」
「仁!!もしかして、記憶が戻ったの?」
「あぁ、戻った。大好きな人の事も思い出したよ」
「仁…本…当に?本当に戻ったんだね」
「何で泣くんだよ。俺が泣かせたみたいじゃん」
「だ…だって、泣かせたのは仁じゃん。本当に心配したんだから。本当に…本当に…」
「ごめんな。心配してくれてサンキュー」
「サンキューじゃないよ。ふざけないで!!」
「ごめん、ごめん。…さとみ、目閉じて」
「どうして?」
「////いいから早く!!」
私は言われるがまま、目を閉じた。
次の瞬間、仁の唇が私の唇に触れた。
あの時と同じ、優しく温かい唇が触れた。
私はまた、涙が溢れてきた。
「何で泣くんだよ」
「だって…、だって…」
「今まで辛い思いばかりさせてごめんな。でも、今度こそ絶対に傍にいて、俺が守ってやる」
「その言葉、前も言ってた。今度こそ絶対だよね?」
「あぁ。今度こそ絶対だ」
私はその言葉を聞いて、嬉しくなって、また涙が出てきた。
仁は何も言わずに私を抱きしめてくれた。
私も仁を抱きかえした。
これからはいつも、仁と一緒。
例え君が私を忘れても。
二人でいれば大丈夫。
大切だと想える人がいれば歩いて行ける。
何も怖いものなどない。
君が傍にいるから。
私がここにいるから。
『これからもずっと一緒だよね…』
そんな言葉を繰り返す。
答えはもちろん…『Yes』
二人で明日への扉をそっと開こうね。
『ねぇ、幸せになるんだね』
二人の愛は永遠に続く。
これから先も…ずっと…。
Lovin'you only foever…
【END】
最初のコメントを投稿しよう!