君が私を忘れても…

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「仁、どうしたの?ボーっとして」 「ボーっとなんかしてねぇよ。そんな事より、あの日も泣いてたよな。俺が付き合ってくれって言った日」 「仁!!もしかして、記憶が戻ったの?」 「あぁ、戻った。大好きな人の事も思い出したよ」 「仁…本…当に?本当に戻ったんだね」 「何で泣くんだよ。俺が泣かせたみたいじゃん」 「だ…だって、泣かせたのは仁じゃん。本当に心配したんだから。本当に…本当に…」 「ごめんな。心配してくれてサンキュー」 「サンキューじゃないよ。ふざけないで!!」 「ごめん、ごめん。…さとみ、目閉じて」 「どうして?」 「////いいから早く!!」 私は言われるがまま、目を閉じた。 次の瞬間、仁の唇が私の唇に触れた。 あの時と同じ、優しく温かい唇が触れた。 私はまた、涙が溢れてきた。 「何で泣くんだよ」 「だって…、だって…」 「今まで辛い思いばかりさせてごめんな。でも、今度こそ絶対に傍にいて、俺が守ってやる」 「その言葉、前も言ってた。今度こそ絶対だよね?」 「あぁ。今度こそ絶対だ」 私はその言葉を聞いて、嬉しくなって、また涙が出てきた。 仁は何も言わずに私を抱きしめてくれた。 私も仁を抱きかえした。 これからはいつも、仁と一緒。 例え君が私を忘れても。 二人でいれば大丈夫。 大切だと想える人がいれば歩いて行ける。 何も怖いものなどない。 君が傍にいるから。 私がここにいるから。 『これからもずっと一緒だよね…』 そんな言葉を繰り返す。 答えはもちろん…『Yes』 二人で明日への扉をそっと開こうね。 『ねぇ、幸せになるんだね』 二人の愛は永遠に続く。 これから先も…ずっと…。 Lovin'you only foever… 【END】
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