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団地の入口から建物の屋根を飛び越え景色が一望できる場所まで連れていき手を離す。
「目、開けてみて」
そういわれ目を目を開けると
里一面に広がる光の粒が見えた。
「うわあ…!」
「この間、任務の帰りに見つけたんです。綺麗だな~って思って。」
ニッと笑おうとすると、イルカが鼻を啜っていた。
「えっ!あ、え、イルカ先生!?」
「う゛ーっ」
ずびずび鼻を啜りながらイルカは肩に顔を埋めてきた。
「なんで泣いてるの?…かわいいネェ」
俺は、イルカをギュッと抱きしめ、頭を撫でてやる。
「~っ。た…単純に嬉し泣きですっ!」
もう見ないでくださいとでもいうように、顔を隠す。
「こっち…見て」
イルカは静かで優しい声に応えカカシを見る。
「メリークリスマス」
満月の白い光が、唇を合わせる二人を照らした。
END
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