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アカデミーに着くと、続々と職員達が集まってきていた。
既に各自の担当のエリアとプレゼントは分けられているようだった。
「カカシさん。俺達は、短冊街付近の団地が担当です」
「おっ…ちょうど良いですね。俺が連れていきたい所、そっち方向なんで。」
その後、このプレゼント業務のチーフと思われる中忍が、大まかな流れをメガホンで全員に説明し「散!」というお決まりの合図で各方面にプレゼントが入った袋を背負った忍達が散らばっていった。
「ふぅ。短冊街近くの団地っていうとこの辺ですよね。」
「はい。じゃあ、この紙を見ながら、俺は1棟と2棟をやるので、カカシさんは3棟と4棟をお願いします。」
イルカに生徒の住居が示された紙を1枚渡され各自作業を始める。
各家のドアノブにプレゼントをひとつひとつ引っ掛けていく。
流石に忍者で、アカデミーの業務だといえど、人様の家に勝手に入ってはいけない、ということらしく、ドアノブに引っ掛けていくのだ。
でも実際は、鍵をチャクラを操って開けたり締めたりするのが面倒なんですよ、とイルカが言っていた。
イルカが紙に印を付けておいてくれたおかげでスムーズに作業が終了し、団地の入口前に戻ると、慣れているからなのか、イルカは既に作業を終えて戻って来ていた。
「手伝い、ありがとうございました。場所、わかりました?」
「ええ。とてもわかりやすかったですヨ。」
「…あ、ところで連れていきたい所って何処ですか?」
「ん!じゃあ行きますか!あ、目つぶってて下さいネ」
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