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「ごめんなさい…、」
「んな謝んなって!」
俺は高木雄也。
今、絶望の淵に立ってる。
俺の最愛の人、大貴が
事故で記憶を失った。
「ごめん、ごめんなさい!…っ泣…今思い出します泣」
「全然大丈夫だよ^^!」
もちろん、俺の事も
覚えてないらしい。
「んぢゃ、今日は帰るな!」
「……っ…」
ゆっくり頷く大貴。
「じゃ…な、」
ばたん
病院の廊下を走る俺。
「はあ…っ…はあっ」
そして立ち止まる。
「……な、んで」
こんな事になるなんて
「うわあぁぁああ!!泣」
俺は、まるで子供のように
床に吸い込まれるように
泣き崩れた。
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