写真の向こう

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「……かっこいい…、」 気分転換に 髪を切りに来た。 「いかがなさいますか?」 「あ、この人とおんなじ感じで」 そう言って 雑誌を指差す。 「わかりました。」 手慣れた手つきで 髪を切り始める店員。 雑誌の彼の名は 薮 宏太。 俺もこんな風になれたらなあ~…… 違う。 俺はこの時から 彼に惚れていたのかも。 「……芸能人になりたい。」 そしてこの気持ちを 伝えるんだ。 「応援してます^^」 そう言ってまた 手を進める店員 「ありがとう。」 写真の向こう ──────── (君が今だけ近く感じる。) _
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