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兄の清志はカンシャク持ちでよく泣いたが弟の寿士は大人しく、よく眠る子だった。
賢治も民も、この小さな命を心から愛し、いとおしく思っている。
それは…
二人の結婚を周囲にひどく反対され、やっとの思いで一緒になり、これから幸せな家庭を築こうと思う矢先の民の2度にわたる流産…
双子の息子は、その末にやっと訪れた夫婦の光りだったからだ。
「命がけで育んだ愛の結晶を何があっても守り抜く」
それが夫婦の強い信念だった。
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