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持たされた惣菜を口にしながら、賢治と民は主人夫婦の暖かさに胸がいっぱいになる。
「美味しいな…いつも…」
「えぇ 本当に有り難いですね。おかげで、乳もよく出ます。家は…二人分だから…」
「子供達が元気に大きくなっていけるのも、ご主人のおかげだ。」
「はい。」
「民… あのご夫婦なら、理解してくれるんじゃないか?寿士の障害の事…」
「えぇ 私も少し前から、そんな事を考えいました。でも…やっぱり怖いわ…」
「いつまでも隠し通せるものじゃないだろう。今は赤ん坊だからいいが、そのうち走り廻るようになる。寿士だけを家に閉じ込めては おけないだろうし…」
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