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あの時、“大好きだ”と何回も、何十回も、何百回も、君に伝わるまで叫べば良かった。
そうすれば、今、俺の横に君が居たかもしれない。
そうすれば、今、手を伸ばせば届く場所に居たかもしれない。
何度悔やんでももう戻らない。
いつか、君に会ったとき、“ああ、あの頃は”なんて笑い合えたらいいと思う。
あした、もし君に会えたら“大好きだったよ”と伝えられたらいいと思うんだ。
あの頃は、“思い出”として心にしまえたらいいと思うんだ。
夕暮れ色に染まる空を見ながら、俺は青色のベンチに座った。
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