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ゴブリンは何を喋ってるのか分からないがとりあえず一通りの様子を見てみるとする。
「こいつら、何をする気だ・・・?」
そう考えていた時に後ろからガァー!!と声が聞こえ振り返る。
その目の前にはゴブリンが棍棒を振り上げこっちに飛び掛っていた。
「おいおいデジャヴかよ・・・!!」
そう呟きながらとっさに刀で棍棒を弾き腹に一突きする。
するとゴブリンは大声を上げ、それに気が付いたのか向こうにいたゴブリンの集団もこちらを振り向く。
「流石にこの数は多すぎはしないか・・・」
腹に突き刺さったままの刀を抜き取り、周りを見てみる。
ざっと10は軽く超える数がいる。
ゴブリンは仲間を殺され襲い掛かってきたが、リーダーと思われるゴブリンの掛け声でリーダーの方に集まっていく。
するとゴブリンは口を開いた。
「人間、此処へ何しに来た!!」
喋れるゴブリンに驚きながらもエデンは答える。
「あんたが此処の頭か、最近頻繁に街を襲うらしいな、何故そんな事をする?」
その質問にゴブリンは当然のように答える。
「簡単な事だ!!我々の党首のお考えに同意しているからだ!!」
どうもこいつが一番上では無い事を理解しながら笑いながら質問をする。
「その党首ってのはどいつだ?もっと気持ち悪いのか?」
そう言われたゴブリンは怒りながら答える。
「貴様!!人間風情で我々を愚弄するか!!」
「答えろよ、党首は誰だ?」
エデンは先程とは裏腹に静かに、だが眼差しは鋭く質問した。
するとゴブリンは笑いながら答える。
「党首を答えるほど我々の知能は悪くは無い、それにお前は此処で餌となるのだ!!」
そう答えるとゴブリンは声を上げる、それと同時に回りにいたゴブリンが奇声を発しながらこちらへ向かってくる。
「喋る脳はあっても交渉する程頭は回らないか。」
エデンはそう呟き刀を構え迎え討つ。
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