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「なんとか片付いた・・・が、まだこいつの上が居るってのが面倒だな。」
エデンはそう言うと地面に座り、腹部を押さえる。
「嫌な音したけど、骨折れてないよな?」
そう言っているとセリアから貰ったイチゴを思い出した。
「そう言えば、これ食べると自然治癒力が増えるとかだっけな、じゃあ有り難く頂くとするか。」
腰に付いてあるポーチからイチゴを取り出し、早速口の中に入れる、すると・・・
「これは・・・美味い・・・」
木苺とは思えぬような甘い風味が口の中を広がっていき、そしてその後に独特の酸味が体を全身に伝わらせる。
「いや、美味しいけど意味無くないか。」
一人で突っ込みを入れた矢先、体中が火照る様に熱くなる、そしてしばらくすると信じられない様な速さで痛みが引いてくる。
「ただ美味しいだけじゃなかったのか。」
エデンは一人で関心しながらゴブリンの腕に着いていた頭領の証であろう腕輪を持ち森を後にした。
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