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鬼手を刀身に当てると当てた所がどんどん黒みを帯びた紫に変色していくではないか。
「この呪われた腕だってよ、使い道はあるんだぜ・・・!?」
刀身全体が紫に変色したのを見たゴブリンは少し驚いた顔をしたが足を止めずにこちらに向かってくる。
「俺の中に眠る飢えた鬼の餌になりな!!」
そう叫び刀を大きく縦に振り切る、それと同時にキィーンと高い音が聞こえ刀の刀身より少し大きめに黒みを帯びた紫色の稲妻の様なものが出てくる。
それがゴブリンの胴体の左半分に当たり、当たった部分が削れるように無くなっていた。
その時ゴブリンは痛みのせいか声ともならない声を上げていた、それが逃げろの合図か助けてくれの合図か分からないがそれを聞いたゴブリン達は驚くような速さで逃げていった。
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