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「とりあえずはこれで何とかなったか、おいそこのアンタ、大丈夫か?」
そう問いかけながら近づいて行く。
「あぁ、名も知りませんが助かります!よければここから出してくれませんか?」
女性は少し安心した為か先ほどより落ち着いていた。
「あぁ少し待ってな、鍵を外してやるから。」
そういい木材で出来た錠を刀で切り落とす。
「ほら、もう捕まるんじゃねぇぞ。」
「あぁありがとうございます!!なんとお礼を言えばよいのか・・・」
と少し女性は考えながら俺の腕を見る
「その腕、まさか鬼手でしょうか?」
「ん?あぁそうだが、それがどうかしたのか?」
「その鬼手についてなのですが、もしかすると治せるかもしれません。」
その言葉に俺は少し驚きながらこう返した
「それは本当か、どうすれば治るんだ?」
すると女性はこう返した
「私の家の近くにライナスという昔冒険をしてらした鍛冶屋のおじさんが居ます、ライナスさんなら何か知ってるかも知れません。」
行く当ても無かったし丁度いいかと考え
「よかったら連れて行って欲しいんだが、大丈夫か?」
「助けてくださったお礼です、よろこんでお連れします。」
これで情報が掴めなくても鬼手について調べれる場所があるか聞ける、そう思っていた時に女性は口を開いた
「申し遅れ送れました、私の名前はセリア=キルミンです、貴方の名前を聞かせて貰ってもよろしいでしょうか?」
「俺?俺の名前は、エデンだ。」
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