プロローグ

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少女は窓があることに気付く。 そこから微かに光が入り込んでいて、その光のお陰でなんとか中の様子が見れていることを知る。 次第に暗闇に目が慣れはじめる。少女がいる部屋の中がよく見えるようになってきた。 どうやら此処は廃業ビルのようだ。 正直、自信は全くない。廃業ビルに行ったことなんて一度もないから。 ただ、テレビなどで見る廃業ビルはこういう感じだったなぁとは思う。 周りを見渡しているうちに、少女は自分の右足に違和感があることに気付いた。 右手を恐る恐るゆっくりとゆっくりと足元へ落とし、そっと右足の違和感に触れてみた。
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