鉛色の空

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    「でもやっぱさー俺らすげー遅れてるんだろーなぁ!」     呑気に笑いながら翔が呟いた     まあ、翔の言う通りだ     四組は文化祭一週間前の今日まで、何もしなかった。     いや、正確には「出来なかった」    女子はやる気満々で盛り上がっていたが男子は全くやる気無し     クラスの出し物を準備するには男子の力が必要らしいが     男子が全く協力しなかったせいで、準備も進まなかったらしい     ちなみに、何故今日は全員集まったかと言うと       "売上金を山分け!そしてハーゲンダッツの為に!"     そんな言葉が大きく書かれた紙がクラスに張り出されたからだ。     最初はこんなんで釣られる奴なんて居ないと思ってた       が、甘かった。     「頑張ろーな蒼夜!」     そう、この馬鹿が釣られたのだ。     そして翔はクラスの男子、勿論俺も含めて強制的に連れてきた。    
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