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バイバイ、大好き。
君の涙が焼き付いて離れない。
素敵な思い出も、
なんだか思い出せない。
苦しくて、悲しくて、
どこかで何か壊れてしまった。
どうして?
「バイバイ」と泣く君に、
僕は何て言ったんだろう?
本当は伝えなきゃいけないこと、
たくさんあったはずだけど、
声にならなかったの?
言葉になることを怖れたの?
僕はまだ泣けないまま。
頭でわかっているのに、
心がついてこれない。
本当はね、ずっと笑っていたかった。
君が笑ってくれたら、
それでよかった。
バイバイ。また逢う日まで。
その日がこなければいいのに。
そしたら僕もいつか泣けるの?
その時、君は笑うの?
泣きたいよ。
泣けないの。
どうして?
君が残した何かが、
僕の心で大きくなるのは、
きっとまだ、僕の心に、君がいるから。
「バイバイ」なんて言いたくない。
だからあの時、
僕は何も言えなかったの。
だけどね、どうしても伝えたいんだよ。
伝わらなくてもいいから。
泣きたくなって。
泣けなくたって。
バイバイ。また逢う日まで。
そんな日がもし来たら、
その時は君に伝えたい言葉。
伝えたいよ。
伝えたいの。
「バイバイ、大好き」
だったよ。
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