君と僕。

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君と僕。

君がいること。 僕がいること。 この世界にたったそれだけだったら、 きっと寂しくなかったんだろうな。 2人が恋に落ちるのは必然運命。 奇跡なんて起こらなくたって。 君がいること。 僕がいること。 この世界にたったそれだけだったら、 きっと楽しくもないんだろうな。 必然も運命も望んじゃいないよ。 奇跡なんて起こらなくたって。 この世界に2人以外の誰かがいるから、 きっと出逢うことが出来たの。 そうやって繋いだ手だから、 離したくないと思えたよ。 ここにあるもの。 ここにないもの。 僕の世界はたったそれだけでいいの。 単純なほうが楽が出来そう。 ここにないもの。 ここにあるもの。 でもこの世界はそれだけで出来てない。 ここにあって、ここないものが、 2人を繋ぐの。 僕が紡いだこの言葉は、 所詮言葉でしかなくて。 僕にある想いを、 すべて映すことは出来なくて。 だから、この手は離したくないと、 そう思えるの。 君と僕のそれぞれの狭い世界で、 僕が伸ばした手を、 君が繋いでくれたことを、 必然だとか、運命だとか、 そんな言葉で終わらせたくないんだ。 君と繋ぐこの手が、 いつか離れてしまうなら、 その時、僕は時を止めて、 この一瞬を永遠にしよう。 2人で紡いだ言葉達は、 今もどこかで僕らを見てくれてる。 2人で繋いだこの手を、 離したくないと思えるのは、 きっと幸せだから。 君がここにいることさえ、 僕が忘れてしまうなら、 ここには無いものを探して、 もう一度、僕と手を繋いでよ。 君と出逢えたことが幸せと言えるから、 僕はこの手を繋いでいたい。 そう思えるの。
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