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「おかえり」「ただいま」。
君といるとね、
寂しがりな自分に気付くの。
僕は恥ずかしくなって、
それを必死で隠すけど、
バレてないかなぁ。
バレてるんだろなぁ。
触れていたいの。
君の心に。
忘れたくないんだ。
君に出逢ったあの時の、
心がふわふわしたあのキモチ。
君の笑顔を見るだけで、
なんか幸せになれちゃうの。
嬉しくなって僕も笑うけど、
君は幸せなのかなぁ?
そうだといいなぁ。
僕と君が歩く道って、
これからどんなことがあるのかなぁ?
きっとね。
幸せなことばかりじゃないよ。
でも、手を繋いで歩いていけたらいいな。
躓いた時は二人で転んで、
笑いながら起き上がろう。
「あーあ、汚れちゃったね?」
なんて言いながらさ。
その時に気付くんだ。
道の端っこにね、
キレイなキレイな花があること。
そしたら、さぁ、一緒にまた、歩こう。
時には泣いて、
時には傷付き、
時には怒って、
どうしようもなくなっても、
繋いだ手を思い出して、
ほら笑おうよ。
「行ってきます」
電車に乗って、
一日頑張って、
また電車に乗って、
ちょっと眠って、
馴染んだ駅に着く。
なんか夢を見てたような気がした。
ああ、そっか、寂しくなったのは。
今日は頑張りすぎたのかなぁ?
微睡みながらロータリー。
予報外れの雨。
傘なんてないなぁ。
溜め息付いて一歩踏み出す。
「おかえり」
やっぱり、幸せになれるの。
「ただいま」
相合い傘。
たまにはいいなぁ。
予報外れの雨。
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