不法侵入

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トーストの味はゴムボールにハエをすり潰したような味だった。 「エロヘエロヘッヘ」 とてもエロそうな笑いかたをしながらトーストを食い散らかしている。 ほとんど口に入っていない。 《これほど迷惑なことはない》 その時、みちこ家の陽気な雰囲気は陰湿な沈黙に変わった。 ビクッ! ジルの研ぎ澄まされた感覚がわずかな変化に反応した。 「マズイ!」 二つの意味を込めてジルは言い放った。
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