聖戦の記録【朱い海・黒い月】

来客

押した者の名前は“不幸田 幸薄”
２８歳。独身。一ヶ月前に務めていた会社が倒産した為、配達の仕事をして生計を立てていた。

「ミチコさーん。お届けものでーす。」

ガゴッボゴッ！ガシャーン！

中から今まで聞いたことの無いような音が聞こえる。

「掃除中かな？中に入ってみよう。」

不幸田は自ら黄泉の門を開けて、中に入っていった。