第1章

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ぱらぱらと参拝客が増えてきた。 それと同時にお守りなどが売れ出した。 「コレとあの矢ちょうだい。」 「合計で1500円です。 丁度ですね。ありがとうございました。」 私が接客をしている時 あの男の子がチラッと見えた。 まだいたんだ。あれから2時間は経ってるのに。 もしかして……… 幽霊?????? ヤバいよ。私霊感とか今までなかったのにっ。 私見てるしマジでヤバいし! でも座敷わらしだったらいい幽霊だよね。ん?妖怪だっけ? それよりみんな見えてるのか確かめるべきだよね。 私は思い切って隣の先輩巫女に聞いてみた。 「あの~さっきからあの男の子いません?」 「あぁあの子は斉藤健太くんよ。近所に住んでるからよく遊びに来るの。 でも今日はやけにこっちばかり見てるわね。」 「そうなんですか。」 私は内心ホッとした。 幽霊じゃなくてよかったー。
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