第1章

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お昼ご飯の時間になって裏のドアから出るとあの男の子がいた。 「健太くんって言うんだって?さっきからどうしたの?」 私は健太くんと目線を合わすために少ししゃがんだ。 「…………」 健太くんは恥ずかしがっているのか、下を向いてしまった。 「私は前田みさと。よろしくね。ご飯食べないといけないからもう行くね。」 私は立ち上がり行こうとしたら 健太くんに服を引っ張られた。 「ぼくのおよめたんになってください。」 「えっ!?そんな言葉どこで習ったの? でも健太くんと私は歳が離れすぎているからできないよ。」 「できない…?」 健太くんは泣きだそうになった。 私は慌てて言い直した。 「健太くんは何歳?」 「6歳。」 「えーと結婚はね、男の子が18歳、女の子が16歳にならないとできないんだ。私は今18歳だけど、健太くんは6歳だからできないんだ。」 「ぼくが18歳になったらできるの?」 「そうだよ。」 「やったぁ-!!!!!」 健太くんはとても喜んだ。
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