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「じゃぁみさとと結婚できるね。」
健太くんはニコニコしながら言った。
「まぁそうだね。」
私は12年後は30歳でたぶん結婚しているだろうなと思ったが、健太くんが泣き出したら困るので一応返事をした。
「ぼくが18才になったらおよめたんになってね?約束だよ。」
「あはは。約束ね。」
すると健太くんが小指を出してきた。
「何?」
「指切りだよ。知らないの?」
「知ってるよ。健太くんより何年も生きてるんだから。
じゃあいくよ。せーのっ指きりげんまんウソついたら針千本飲ーますっ指きった」
健太くんの手は小さかった。
私はこの時単なる子供の戯言だと思っていた。
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