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地球。
そこに住んでいた人々は自分たちの事を人間と呼び、地球を世界と呼んだ。
自然と共生し、いつも危険と隣り合わせだった彼らは色々な技術を駆使し、今まで生き抜いてきた。
しかし、そこに現れたのは魔族と名乗る人々。
彼らは、人間を襲いに襲った。
人間は抵抗したが、魔族の持つ魔術(マジュツ)にやられ、成す術なく彼ら世界人は絶滅に追い込まれた。
しかし、そこに現れたのが一人の青年だった。
青年は人間にもかかわらず、魔族の使う魔術というものを使うことができた。
その青年は人間に魔術を叩き込み、共に魔族に抗った。
その結果、魔族は世界からいなくなり、人間の勝利が確定した。
――――これが『魔世二代の戦い』
そして以来、その青年は人間の中で英雄になった。
青年はネックレスを持っており、ネックレスにはこの世のものとは思えない輝きを放っていた。
それ故に彼は『宝玉師』と呼ばれるようになった。
魔術――
それは青年によって人間に受け継がれたもの。
元々は魔族が使っていたもので、体に本来存在する魔力を使い、脳で変換し、体の一部または体全体で使うことができる。
それは、存在するあらゆるもの――空間、精神、電子、陽子――を自在に操り、我が物にする術でもあった。
その効力はあまりに不思議で、最初は『魔法』とも呼ばれた。
しかし、現在では常識的なものとされ、『魔術』と呼ばれるようになっている。
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