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ここは、とある県にある極々普通の高校――…。
名前は白皇(シラオウ)高校。
私はここに通う、高校2年生だ。
そして只今私は、ラブラブな彼氏と一緒に登校中。
何時も優しいこの笑顔に、癒されながら登校する。
「あ、苺、今日さ、転校生来るらしいよ。男だったりしてな」
「私は瑛ちゃんが好きだから、男だとしても興味ないよ!」
「苺、俺、照れるじゃん!」
私―…雛菊苺(ヒナギクイチゴ)は、彼氏こと櫻井瑛二(サクライエイジ)が本当に好き。
だから他の男の子なんて興味がない。
高校に入り、部活動が一緒だった彼は、趣味も合って、クラスが違っても段々と仲良くなっていった。
――…と同時に、好きにもなった。
だから冬休みに入る前、友達に押された事もあり、意を決して彼に告白。
……失敗したかな、と思った私に、瑛ちゃんは――……
「おーい、苺?――…無視か、無視するならキスするぞ?」
そうキスを―――
「……って、瑛ちゃん、こんな所でしないの!」
私は瑛ちゃんの頭を思いっきり叩いた。
今のはアイツが悪いし、こんな……皆が見てる前はかなり恥ずかしい。
私の顔はきっと真っ赤。
私の名前の苺みたいに真っ赤になっているに違いない。
「……じょ、冗談だったのに」
瑛ちゃんがそう言うと顔を膨らます。
可愛い…!と思ってしまう程、今の瑛ちゃんは可愛い。
それ反則だよ……。
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