1. 私と幼なじみ

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  ここは、とある県にある極々普通の高校――…。 名前は白皇(シラオウ)高校。 私はここに通う、高校2年生だ。 そして只今私は、ラブラブな彼氏と一緒に登校中。 何時も優しいこの笑顔に、癒されながら登校する。 「あ、苺、今日さ、転校生来るらしいよ。男だったりしてな」 「私は瑛ちゃんが好きだから、男だとしても興味ないよ!」 「苺、俺、照れるじゃん!」 私―…雛菊苺(ヒナギクイチゴ)は、彼氏こと櫻井瑛二(サクライエイジ)が本当に好き。 だから他の男の子なんて興味がない。 高校に入り、部活動が一緒だった彼は、趣味も合って、クラスが違っても段々と仲良くなっていった。 ――…と同時に、好きにもなった。 だから冬休みに入る前、友達に押された事もあり、意を決して彼に告白。 ……失敗したかな、と思った私に、瑛ちゃんは――…… 「おーい、苺?――…無視か、無視するならキスするぞ?」 そうキスを――― 「……って、瑛ちゃん、こんな所でしないの!」 私は瑛ちゃんの頭を思いっきり叩いた。 今のはアイツが悪いし、こんな……皆が見てる前はかなり恥ずかしい。 私の顔はきっと真っ赤。 私の名前の苺みたいに真っ赤になっているに違いない。 「……じょ、冗談だったのに」 瑛ちゃんがそう言うと顔を膨らます。 可愛い…!と思ってしまう程、今の瑛ちゃんは可愛い。 それ反則だよ……。  
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