1. 私と幼なじみ

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  クルクルのふわふわの茶色い髪、可愛いらしい顔立ち、そしてスタルもかなり良い、未姫。 いや、そこは憧れるし、可愛いと思う。 ただ――…、 「ねぇ、苺ぉ、枝島君の事ぉ、もっと聞きたいなぁ」 ちょっとぶりっ子という面がある。 性格は良い分、少し残念に思う…と言う訳だ。 「苺、私も聞きたい!枝島君は昔、どんな感じだったとか!」 「やっぱり流羽もぉ?」 どうやら流羽も聞きたいらしく、私の机の前にいつの間にか立っていた。 二人はどうやら、なー君が気になっているらしい……。 まぁ、他にも聞きたがっている生徒が遠巻きに、私の机の周りを囲んでいる。 正確に言うと、私と瑛ちゃんとなー君の机の周り…だが。 「あ、えっと……その…」 ……これは困った。 私、なー君とは仲は良かったけど――…そんな秘密をバラすみたいな事はしたくない。 どうしたら良いのだろうか、そんな事を考えていると……、 ちょっと怒ったような声が、教室に響いた。 「こらこらー、苺っちを困らせちゃ駄目だぞー!」  
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