不意打ち×拉致=異世界!?

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ハゲ「クソがぁ!!俺様を傷つけて覚えてないだと!!」 ガシッ!! 顔が真っ赤に染まり血管が浮き出る程に怒った男が龍一の胸倉を掴み自分の目線の高さまで龍一を持ち上げる 龍「ぶはっ!!」 龍一が男の顔を間近で見て吹き出すように笑い始める ハゲ「何が可笑しい!!」 胸倉を掴んだまま睨みつけるように龍一を見ながら言う 龍「お前の前世は間違いなくタコだな」 怖いとは微塵も感じていない様子で男に向かって言い放つ ハゲ「ふざけやがって!!くたばれ!!」 胸倉を掴んだ手に力を入れて龍一を持ち上げる ドシャッ!! 龍「痛って!!」 男が龍一を地面に全力で叩きつける腰から着地した龍一が縛られたまま苦痛を訴える ハゲ「行くぞ!!」 バタンッ!! 痛がる龍一を無視して仲間と一緒に車に乗り込むハゲ 龍「待てまてマテ!! どうするつもりだ?」 縛られた龍一以外の人間が全員で車に乗るのを見て叫び問い掛ける ハゲ「捨てて行くに決まってるだろ?」 ニヤついた顔を龍一に向けて車の窓から質問に答える 龍「こんな森に縛られたまま捨てられたら死ぬわ!! ボケェ!!」 今日一番の大声を出す龍一迫力あるが縛られたままなので意味はない ハゲ「死ね!!俺様を傷つけた罪だ!!せいぜい苦しめ…………じゃあな」 ブウンッ!! ブウーーー………… エンジン音を響かせて最後に言い去っていく確か高校生は車の免許はとれないはずなのだが 龍「ホントに置いていきやがった!!」 車を呆然と見送った龍一が大声で独り言を言う 龍(やべぇ………なんとかロープを切って帰んねーとな……………帰ったらあのハゲ殺してやる!!) ザリザリザリッ アスファルトの凸凹を利用して何度も擦ることでロープを切ろうと奮闘する 数時間後 龍「あーやっと切れた!!もう夜だ早く帰ろ!!」 ずいぶん丈夫なロープだったのか切り終わる頃には真っ暗になっていた 龍「完璧に顔を覚えたからな帰ったら…………あのハゲをぶっ殺す!!」 タッタッタッ 来た道も帰り道がわからないのを忘れて走り出す
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