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延々と道路を歩き続けること二時間
龍「疲れた腹減った眠い」
バットで殴られた頭を摩りながら道路の端で座り込みぶつぶつ呟いている
龍「ん?……………なんか光ってる」
森の奥に淡い光を発見した龍一
龍「こんな森の中に人がいるのか?」
タッタッタッ
とりあえず発見した光に走って近づいていくと
龍「扉だ」
後ろに建物は無く薄白く光り輝く扉だけが、ぽつんと立っていた
龍「とりあえず、入ってみるか!!」
ガチャッ
楽天的な考えで光る扉を開き入っていってしまう
龍「失礼しまぁ~……………うわぁ!!穴ぁ!?」
白い扉の向こうは穴だった底の見えないほどの扉と同じ色の白い穴だ当然のように抵抗虚しく龍一は落ちる
龍「なんで穴があぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヒュー
視界が真っ白で何処にいくのかわからないまま落ちること数分
ドスン!!
突然に尻に固く冷たいものが当たる
龍「いってぇ!」
尻を強打して思わず叫ぶ龍一
龍「痛かったぁ~…………………あれ?………………………ここは何処だ?」
穴の先の何処かに着いたようだ例えるなら路地裏や暗い道だ薄暗いが全く光が無い訳ではない
タッタッタッ
龍「どこだここ? これは建物だよな? だったら人がいるはず!!」
横に在った壁を叩きコンクリートの冷たさを感じ確かめて建物に片手を置きながら暗い道を進むと道が開け突然視界明るくなった
ブワッ
龍「…………仮装大会?」
目の前には確かにそんなイベント風の服を着た人が沢山いる赤や黒に紫のフード付きのマントかコートこれがローブという物だろう
そんな珍妙な格好をした人達がザッと見ただけで百人はいる
龍(とりあえず誰かに声をかけて…………ここが何処か教えてもらおう)
現在地は何処か今が、どういう状況か理解する為に誰かに聞く事にした
龍「すいません!!」
朱いローブを羽織った茶髪の女の子に声をかける
女の子「何ですか?」
声を掛けられ女の子が龍一を見て目を見開くが、すぐに普通の表情に戻り聞いてくる目も綺麗な茶色だ
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