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龍「ここの地名を教えて欲しいんだけど」
質問に答えてくれそうな人を見つけて安心したのか冷静に現在地を聞く
女の子「迷子ですか? ここはバルド国の城下街の南側ですよ?」
明らかに子供ではない龍一が自分の居場所が分からないと聞き少し引きながら質問に答える
龍「………………は? バルド? 国? まさか日本じゃない?」
国の前に日本ではなくバルドという言葉がついた時点で日本では無いと確定したが龍一は混乱しているようで日本ではないのかと質問する
女の子「ニホンですか………………聞いたことはあります。異世界の国の名前ですよね?」
茶髪の女の子は、サラっと異世界という不可解なワードを提示してくる
龍「異世界?……………じゃあ俺は異世界に来たって言うのか?」
恐る恐る問い掛ける
女の子「そうなりますね」
女の子は当たり前の事のように言い切る
龍「異世界ってパラレルワールドの事か?俺の住む世界に並行して存在する似て非なる世界…………」
何故か異世界について詳しい龍一が凄い勢いで話し初めて突然に下を向き黙り込む
女の子「詳しいんですね……………私は、そこまで詳しい事は分かりませんが、あなたの世界とは違う世界なのは間違いありません」
下を向いて動かない龍一を不思議そうに見ながら話す
龍「よっしゃあ!! マジ!? マジだよね? 大体の現実逃避は経験済みだからなぁ詳しいよ」
女の子の話しは聞いていたようで顔を上げて本当か聞いた後に自虐なのか自慢なのか、よくわからない事を手を頭に置きながら言う
女の子「現実逃避ですか……………まぁここが、あなたから見て異世界である事は間違いないです」
龍一の言葉に引っ掛かったのか少し黙るが確定している事実を龍一に伝える
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