54137人が本棚に入れています
本棚に追加
龍「いやーそうかぁ!何と無くそんな感じはしてたんだよね!ハッハッハ」
龍一が突然バカみたいに笑いだす
女の子「驚かないんですか?」
女の子が怪しい人物を見るような怪訝な表情を浮かべる
龍「ん?いや………驚いてるよ?………………ドッキリとかじゃないよね?」
異世界が、よほど嬉しいのか満面の笑みで言う
女の子「はい……事実です。あの……………よろしければ名前を聞かせてくださいますか?」
少し顔を赤らめ龍一の顔をチラチラ見ながら聞く
龍「あぁ俺は神代 龍一」
女の子の問い掛けに躊躇いなく答える龍一
ミリ「そうですか………私はミリ・プリメーラです。神代さんは…………あの…………ついさっき異世界から来たんですよね?」
自己紹介をしてから龍一に再び異世界から来たか確認をとる
龍「そうだけど?」
ミリも解っている事を再び問われて首を傾げる
ミリ「住む所とか食べ物は、どうするんですか?」
先程の質問は無一文で異世界に飛ばされた事を確認する意図だったようだ
龍「あ゛!!………………………どうしよう」
今まで浮かれているような表情だったが焦りと不安の表情に変わり頭を押さえて俯く
ミリ「行く所がないなら家に来ませんか?」
恥ずかしがりながらも龍一を自分の家に泊めるという提案をする
バッ!!
龍「マジで!?」
異常な食いつきを見せる龍一は直ぐさま顔をミリに向けて詰め寄るように言う
ミリ「は……はい…………宜しければ」
やはり顔は赤いままだが笑顔を見せながら返事する
龍「ありがとう!!」
龍一もミリの笑顔に笑顔でお返しして両手を包むように握る
ミリ「行きましょう!!」
手を握られて嬉しいが恥ずかしい気持ちの方が勝り少し乱暴に龍一の手を解き早足で歩く
龍(嫌われたかなぁ~)
異世界で初めて出会った人に嫌われたと思い肩を落としながらミリに腕を引かれ歩く
最初のコメントを投稿しよう!