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「それが!」
彼女が沈黙をぶっ壊す。
ありがとうございます。
「それがどうした!」
それが、どうしただと?
「いやいやいやいや、女性恐怖症。つまりは、俺ぁ女性に対して恐怖を抱いてしまうんですよ。簡単に言うと、あんたのことが怖いんですわ」
俺はさらりと答える。
彼女は怒鳴る様に答える。
「何故だ!」
「それは何を聞いてんの?」
「お主が儂を……世の女性を嫌いな理由じゃ!」
「ちょいと違いますぜ。嫌いではなく、恐怖するんです。女性が半径一メートル以内に近づくと寒気がするんですよ」
「では、何故女性に恐怖する!」
「かーんたん。俺はですねー。小学校の頃から女子に嫌われまくってたんだよ。しかも相当。で、それが今現在まで続いて女性に近づくと条件反射で寒気がするんですねー」
くだらない昔話をしてしまった。お恥ずかしい!
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