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俺は遅刻しそうな訳でもなく歩いて高校へと向かっていた。そこでさしかかった曲がり角。
俺の口に食パンは挟まっていない。そして走ってもいない。
言わば普通の高校生だ。つまり、普通じゃないのは奴の方なのだろう。
悪魔の召喚である。この年でスキップしかねない程テンションが上がっている俺は、ひょいと曲がり角を曲がった。
その時だった。俺の全身に凄まじい衝撃が走ったのは。
その衝撃は一度友達とふざけ合っていたら、度が過ぎてマジ切れされてぶん殴られた時くらいの衝撃だった。
俺は身構えもせずに、そんな衝撃を全身で受けたので、その場に倒れてしまった(友達に殴られた時も勿論倒された)。
倒れる時に思い切り背中をうった為、一瞬息ができなくなる。
うっ、とうめき声をあげる。
しかし、痛みはすぐに引き、地面に手を着き起き上がることができた。
汚れた部分を払う。
背中も頑張って払い終えると、衝撃が飛んできた方向に顔を向けた。
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