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そこには、先程の衝撃を超える衝撃が待ちかまえていた。
悪魔召喚! 魔法カード曲がり角の美少女を発動! 曲がり角の美少女、の効果により、曲がり角に、走る美少女をセットすることができる!
そんな感じですかね。
まあ、何が言いたいかと言いますと、美少女が胸の辺りに腕組んでこっちを見てたってことです。
周りには誰もいない。ということは、俺はあの美少女とぶつかったのかー。
美少女と。美少、女と? 美少女とおおおおぉぉぉぉぉ!?
俺はその瞬間、駆け出す。陸上部を三年間も続けて来たのだ。
そんじょそこらの奴には負けない自信と実力がある。
俺は即座に美少女の左隣を通過し、高校へと向かった。
ちらりと後ろを振り向くと、美少女が俺を追いかけて来ていた。
足に力を入れ、地面を更に強く蹴る。
気分はウサイン・ボルトである。
金メダリストである。
Bダッシュである
そうして、大脱出に成功した俺は今、校門の前で息を整えていたのだった。
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