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今日から俺の母校となるここ、私立白森(しらもり)高校は森に囲まれており、舗装された道路の白線が、ここまで導いているかのように校門に続いている。
景色は良いのだが、緑ばかりなので少し飽きてしまう。
高校は五階建てで、新築なのではと疑うほど美しい。
純白の壁と、その周りの深い緑色の森。
それは、とても言葉では表せられない、素敵なコントラストなのだが、それが白森高校の名前のゆえんなのだろうか? だとしたらとんでもないネーミングセンスの無さだ。
そのネーミングセンスの無さは最早、小学生レベルである。
さて、呼吸も大分楽になってきた。そろそろ行くか。
俺は校門に入り、クラス分けの表を見に行くことにした。
沢山の人をかいくぐってクラス分け表を見る。俺のクラスはAだったので、クラス分けの表のすぐ左にある玄関に入った。
俺は、鞄の中から上履きを取り出し、Aの教室に向かった。
内装も外と同じく白で統一されており、なかなかに綺麗だった。
玄関から突き当たってすぐ左。
校内の案内図に従って左に曲がり、直進する。
奥の扉まで進み、扉を開ける。ガラガラと、音をたてて扉が開く。
教室に入ると、我が校の制服を着た女性が俺の方に小走りで駆け寄って来た。
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