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「どっせーい!」
……俺は合掌をした。
風船が割れるよりも綺麗な音が、ぱちーんって綺麗な音がした。
俺、合掌で良い音鳴らす大会に出たらチャンピオンになれるんじゃね? って程良い音がした。
勿論、みんな呆然。超唖然。
でも気にしないよ! 彼女も思わず顔を上げてこちらを見ている。
口半開き。そんな状況。
でも、今しかないよね。
「ちょっと廊下で話しませんか?」
「…………」
うん、沈黙。
超沈黙。
超超超超沈黙なんですけどぉぉぉぉ!
俺は頑張った。勇気を見せたさ。なのに、沈黙って。
もういい! もういいよ!
怒っちゃうもん。ぷんぷん。
……キモい。
とりあえず、俺は廊下に出ることにした。
と言うか、まだ殆ど入ってなかった。
俺が教室から出ると、彼女もおずおずと、教室からついてくる。
「えーっと、あなたの用事はなんですかい?」
まずは聞いてみた。一応聞かんことには始まらんしな。
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