刺激を求めて…

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振ったら最後、このピリピリする麻雀。親に振ってはいけないと盲牌する指に力が入る。 そして俺の指が嫌な感覚を感じた。 危険牌である。数多の麻雀を殺ってきた者にだけ与えられる危険察知能力である。 しかしリーチをしている為回避不能だ! その時、ロンの声が響き渡った。弱い者の振込みである。それも親跳である。 俺は助かり、死兆星が見えなくなったのだ。 これにより形成は決した。そしてオーラス2本場に突入する。 親の第一打目がスーソーである。これの意味する処は親を放棄しかないと思った。 もはや逃げ麻雀である。 たしかに無理をする理由がない。俺も親に続き逃げ麻雀に撤する。なんと3人が逃げ麻雀に撤してしまったのだ。 もはや緊張感の欠片もない… 余裕の麻雀である。雑談をする3人、あせる弱い者。 そして弱い者の最後の悪あがき、リーチがきたが… ベタ降りの3人… 親ノーテンで麻雀が終了した。 そして罰ゲーム決定である。我々はすぐに罰ゲームの書いてある箱を用意して、弱い者に引かせる。 我々はこれが楽しみで麻雀を殺っていただけあって心が踊っている。 緊張の場面…弱い者が箱に手を入れ紙を引いた!  
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