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「そんな焦らないのッ。
悪いことじゃないから。
むしろ良いことだから~!」
麻美は笑顔でこう言った。
「優花はー…
…皆川祐輝に恋したのよ。」
ー…!!!!
…え??
麻美の言ってることが飲み込めない…。
『な、ななな、何言ってんの!?冗談にしてはキツすぎるよ!?』
「冗談なんかじゃないよ。
優花は完璧恋に落ちたねぇ~。」
麻美はまたニヤニヤした。
ありえない…。
私が恋するなんて…。
嘘だ…。
嘘でしょーー…。
『な、何を根拠にそ、そんな自信た、たっぷりにいえ、言えるの!?』
優花は、かなり焦り、口が回らなかった。
頑張って言った質問は麻美にすぐ返された。
「祐輝君を見たり、考えたりして左胸がドキドキするのは好きって証拠。
顔が熱くなるのは顔が赤くなってる。
それも好きって証拠。
これだけ好きって証が出てるんだから自覚しなよぉ~。」
自覚しなって言われても…。
無理に決まってるでしょ…。
信じられない…。
恋がわからない私よ?
なんでわからないのに恋するの?
『じ…かくするなんて無理だよ…。
恋がわからない私が恋するわけないでしょ…。
それに性格もわからない人だよ?』
「一目惚れしたんだよ。
恋ってわからなくても勝手にしちゃうもんだからッ。
ー…それにしても今まで恋したことな優花が、いきなり恋するとかねぇー…。
まぢ運命の人かもよ?」
運命って…。
そんなことより…!
『嘘だー…。
私が恋なんて…。
一目惚れなんて…。
ありえなぁぁぃぃぃ!!!』
優花は叫んでしまった。
もちろん周りの注目になった。
「ちょ、落ち着いて優花ッ。
ここお店だし!」
麻美は優花がこんなに取り乱したことが見たことがなく焦ってしまった。
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