-始業式-

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『あーさーみー…!!!!』 「ど、どうしたの?」 『男子が全然わからない…。』 麻美は固まった。 そして… フフ… 「フハハ…!中3になってまでわからないとか優花だけしかいないよ。 アハハハハ!」 馬鹿にされた~ッ!!! 麻美め…!! 『いいから教えてよッ!!』 「はいはい~。 教えてあげるって~!」 「あの165㎝ぐらいのいじられているイケメン!」 『…うん』 確かにイケメン。 「あの人は、福井雅樹[フクイマサキ]。 学年一のイケメンと言われて、頭脳も10位以内。 サッカー部だけど女子に無愛想だから、ゲットは難しいのよ~。」 『ふーん…。』 「なになにー?惚れた!?」 またそんなことを…。 『あ・り・え・な・い』 「ちぇーウケないなあー。 ま、いいや~。 はい!次~♪」 『…うん。』 このとき悟った…。 麻美に聞いたのは間違いだったのかもしれない…。 「あの170㎝の顔が濃いめのイケメン!あの人は川崎祐介[カワサキユウスケ]。 成績は常にトップ。 運動神経も抜群。 バスケ部で、大活躍中。 モテ男だ!」 『へぇ…』 「でね!あのキモめのーーーーー…」 ここらへんからは名前と顔だけを聞いて、他の話は聞き流した。
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