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すぐにその感覚はなくなった。
なにが起こったの…?わからない…。
優花は固まってしまった。
「てかこのクラス、イケメン多くない?…ん?どうしたの?」
麻美は優花の異変にすぐ気づいた。
『な、な、なんでもない!』
「何キョドってんの~?なんかあった?」
『な、な、なにもない!!』
「またキョドってるよ~。
ますます怪しい~!」
『なにも怪しくないし!!』
「嘘だあ~!!まぢどうしたの?」
さすが麻美…。
長年の親友だけある。
すぐに異変を気づかれた。
…でも…。
別に悩みでもないから相談することじゃないしな…。
どーしよおぉぉ!!
ガラガラーー…
「座れー時間だー!!」
おおっと。
熱血教師の岩本だ…!!ナイスタイミング!!
「来ちゃったよ…。
じゃあ、あとで…。
ちゃ~~んっっっと教えてね?」
『…え゛…』
そう言って麻美は自分の席に戻っていった。
麻美、…怖いよーー…。
麻美は昔から気が強くサッパリしてる姉御的存在なのだ。
岩本が喋りだす。
「おい。
出席番号最初の人、号令かけろ!」
「起立ーー…
気をつけーー…
礼ーー…」
ーーおはようございます
「着席ーー…」
「え~。
3年2組の担任になった岩本剛[イワモトツヨシ]だ。
これから1年よろしく頼むなッ!今年でお前らも中学最後だ!ーーー…」
岩本の熱血トークスタート!
みんなは一斉に居眠りする。
岩本はウザイ。
でも、一番生徒の気持ちをわかってくれる良い人。
だから学年で一番人気の教師だ。
岩本が担任で少し安心した。
そしてーー…。
このクラスで優花は変わる…。
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