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「アルト、
確かに此処に
あるんだろうな?
例の、
『封じられし物』
ってやつ。」
この暗闇の中でも
たいまつの
少しの光でも
輝いて見える、
金色の髪を
かき上げながら、
後ろにいる
少年に話しかけた。
この『アルト』と
呼ばれた少年は、
また逆の印象を受ける。
薄いグレーの髪は、
まるで此処の闇が
彼を愛している
かのように
とけ込んでいた。
その髪は、
肩に少し掛かる
くらいの長さである。
しかし、
そのエメラルド色に
輝く瞳は、
強い意志を持って
輝いていた。
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