55人が本棚に入れています
本棚に追加
「サドっ!」
神楽は今度は少年、沖田の耳元でより大きな声をかける。
神楽の桃色の髪が沖田の額にかかれば、沖田はさすがに寝苦しそうに栗色の頭をかいた。
しかしまたすぐに眠りにつく。
早くもイラついてきたのか、神楽は沖田の肩をひっつかむと乱暴に揺らした。
「起きるネ、このタコ!!」
「……ん~…」
ようやく起きると、沖田は不機嫌そうに神楽を見た。
「何でィチャイナ。俺の貴重な睡眠時間……どうしてくれるんでィ」
「何が‘貴重な睡眠時間’ヨ!私が見るかぎりサドはいつでも寝てるアル!
銀ちゃんが呼んでるネ。
じゃなきゃお前の所になんかいかないヨ」
喧嘩腰な口調でそう言ってのけると、「私もう行くアル」と教室へ向かおうとドアを向いた。
最初のコメントを投稿しよう!