屋上

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「サドっ!」 神楽は今度は少年、沖田の耳元でより大きな声をかける。   神楽の桃色の髪が沖田の額にかかれば、沖田はさすがに寝苦しそうに栗色の頭をかいた。   しかしまたすぐに眠りにつく。   早くもイラついてきたのか、神楽は沖田の肩をひっつかむと乱暴に揺らした。   「起きるネ、このタコ!!」   「……ん~…」   ようやく起きると、沖田は不機嫌そうに神楽を見た。   「何でィチャイナ。俺の貴重な睡眠時間……どうしてくれるんでィ」   「何が‘貴重な睡眠時間’ヨ!私が見るかぎりサドはいつでも寝てるアル! 銀ちゃんが呼んでるネ。 じゃなきゃお前の所になんかいかないヨ」   喧嘩腰な口調でそう言ってのけると、「私もう行くアル」と教室へ向かおうとドアを向いた。  
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