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‘銀ちゃん’
その単語が出てきたところから口をへの字に曲げていた沖田は本当に寝起きか疑いたくなるような速度で素早く立ち上がり、
セーラー服からのびる神楽の細く白い腕を掴んだ。
反発される前に、と沖田は自らの腕の中に神楽を引き込む。
「なっ!なっ!」
神楽は後ろの沖田が自分を抱きしめているのを知るのにかなり時間がかかった。
顔を見る間に赤くし混乱し始める神楽を沖田はさらに強く束縛する。
「サボりやせんかぃ?」
耳元で呟かれるのがよっほど恥ずかしいのか更に顔を赤くして足をバタバタさせる神楽。
「嫌ヨっ何でサドなんかと…」
そう言われへこんだのかS精神に火がついたか、沖田はいきなり神楽の首筋に顔をうめる。
「ひゃうっ」
神楽が驚いて声をあげれば、沖田は楽しそうな声で一度笑う。
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