扉の向こう

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~海斗&純Side~ 純の家にて解読を進めること既に一時間が経っていた。 純『………』 海斗『どうだ?解りそうか?』 海斗は諦めたものの純は解読を進めていた。 純『………エクレア。』 海斗『わかったわかった(笑)』 純も意外と現金な性格らしい。 そうは言いながらも素早く他の本などと比較したりしている。 ちなみに今居るのは純の家にある書庫である。小さな図書館と言うべき本の量だ。 純の父親の趣味らしいのだが……… 純『む………見つけたぞ!』 海斗『本当か!?』 純『文章の羅列が悪魔召喚の呪文………と酷似している。』 海斗『悪魔………?』 純『つまりは何かを繋ぐゲート的な役割を示す物だろうな。』 海斗『ってことは唐突に声が聞こえ《おお!繋がったか!》…て………』 純『これは………』 海斗が言った途端、本が薄く光り、声が聞こえはじめた。 《まさか…成功するとはな。………お前が言うな馬鹿。》 海斗(二人………居るのか) 純『おい、聞こえてるならさっさと用件を言え。………(エクレアエクレア♪)』 《あぁ、すまない。唐突だが我々の世界を救って欲しい。》 海斗『ありがち過ぎるだろ(汗)』 純『筆者が厨二病だから………っとそれより救うって具体的に教えろ。』 《………わかった。》 この瞬間に、二人は一つの世界どころではない大きな事件に巻き込まれるとは………二人が気付くはずもなかった。
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